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京都と金沢、その間に「ものづくりの聖地」がある。「福井クラフトツアー」のお誘い

僕が皆さんと絶対にやりたいと思ってることの1つに、福井クラフトツアーというものがあります。

この福井クラフトツアー(FCT)というのは何かというと、要するに僕たちのような「英語に抵抗がない世代」が、訪日外国人観光客を伝統工芸の産地に連れて行って、職人と外国人とを繋げてあげる、というサービスです。

訪れる外国人のかなり多くが、こうした「クラフト」を楽しみたがっている。しかし、いま高齢の職人ばかりになっている各産地では、情報を発信できないうえ、対応ももちろんできない。そこを繋いであげるサービスを作っていきたいと思っています。

福井の可能性

皆さん気づいているかわかりませんが、福井というのは実はめちゃめちゃ広がる可能性を持つ、かなりおもしろいまちなんです。どういうことか、2つの側面から説明しますね。

まず一点目は、立地。福井で僕にairbnbやっていたことがあるんですが、すごく面白かったのが「京都から金沢に行く途中だから泊まった」って人や、京都に泊まる予定だったんだけどエアビー見たら安いホテルがあったから泊まりに来たとか、そんな外国人がすごく泊まりにくること。

考えようによっては単なる通過点、単なる京都のベッドタウンとも言えなくもない、でもこれってよく考えてみたらチャンスなんですよね。京都から金沢に遊びにいく、その途中に福井がある。で、一泊してもらえるという事実をこれは示している。これを利用しない手はない。これが一つ目のおもしろい点ですね。

二点目は、福井は「ものづくりの里」であること。みなさんがびみょーに聞いたことがある「越前」という言葉があると思うんですが、福井にはこの「越前」の名を冠した様々なものづくりが根付いているんです。具体的には、越前漆器、越前打刃物、越前和紙、越前箪笥、越前焼。そのほか、繊維やメガネなども有名です。

これが、福井のちょっとした範囲の中にぎゅぎゅぎゅっと詰まっている。(ちなみに、福井南部まで目線を広げれば、若狭めのうや若狭塗などもあります)これを生かさない手はないわけです。

外国人が求める「ものづくり」

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京都や金沢にいっても、本物の職人、本物の仕事に触れる機会ってなかなかない。一方、今この福井はすごく物作りが盛んな地域。ものづくりの聖地として、いろんなメディアで地方のまちづくり、地方のものづくりという視点ですごく取り上げられてる。

これは外国の人にこそ、本当はアピールしていくべきなんです。外国の人っていうのは日本のそのものづくりにすごく興味がある。京都でも、今かなり人気があるのは、このものづくりだったりするわけです。そこに着眼して、外国人の人がどんどん日本に来て、福井に来て、ものづくり体験していってもらう。それができるような環境を整えていくっていうのが、すごくこれからの福井にとっては重要なことだと僕は考えているわけです。

訪日外国人は、空き家問題を解決する。

更に実はこの外国人誘致は、空き家問題の解決にも結びつくんです。

どのように空き家が解決されるかというと、いまairbnbというサービスがありますが、このairbnbを利用する外国人は「日本の古民家での暮らし」にすごく興味がある。外国にはない建築、「木造の古い戸建て」にすごく興味があるわけなんです。

実際、一時期僕がairbnbをしていたときも、「日本の木造の古民家だから」というその一点で泊まりにきた人がいて、その一点でレビューの評価を高くしてくれた人がいて、日本の木造の古民家は、それくらい価値のあるものなんです。

ただ今の福井県の現状でいうと、その点では厳しい。最近は保健所が厳しく目を光らせていて、airbnb対策にやっきです。特に古い木造一戸建ては、なかなか図面がなかったり、木造ということで消防法で引っかかったり、簡易宿所であれ申請を出すのは難しいんです。

ということで、僕らもairbnbからは泣く泣く撤退したんですが、でも、airbnbを規制するのって、本当に意味がない。というか、なんなんですかね、その発想は。僕たちは空き家問題を解決し、訪日外国人を呼び込もうとする主体なのに、それを禁止し、ただ僕達に代案も提示せず「法律に違反しているからやめなさい」、こういう行政が地方をダメにする。

牧野さん、早く鯖江市をairbnb特区にして下さい!!

という気持ちでいっぱい。僕たち自身も、新しい未来を作っていく、実際に行政を変えていこうっていう動きをどんどん作っていかなくちゃいけない。そういったことができたら理想かなと思ってます。

福井クラフトツアーのための構想

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このために必要なやるべきことはすごくたくさんある。

とにかく福井の職人の現状っていうのは、「英語」でなにかができる環境がまったく整っていないわけなんです。そこで、まずはいろんな学生ボランティアや英語喋りたい人の力を借りながら、外国人にまず来てもらって、ものづくりの良さを知ってもらうというツアーを安定的に供給する必要があります。

もう、現在の状況というのは本当にひどい。

例えば越前市のウェブって結構がんばってて、きちんと英語用のサイトがある。で、以前家に泊まりに来たお客さんで、ウェブに情報はあると。でその人はウェブに掲載されてる「和紙漉き体験」をやりたいっていうお客さんだったんですが、その和紙の職人さんの電話番号が掲載されてるが、電話しても全く英語がしゃべれない、でなんとか予約はしたが、結局そこへの行き方が全くわからないわけです。そんなもったいないことあるでしょうか?

越前和紙の里って、JRからかなり離れたところにあって、電車やバスのみでは到底いけないところにある。そういった情報も掲載できてない、説明できる人がいないわけです。そういった状況って、めちゃくちゃもったいないと思うんです。

そこにリソースを投下して、きちんと状況を整えてあげるだけで、彼らはいろいろなところにいき、職人の話を聞いて、実際に職人の技を体験して、「日本のものづくりってすごい」と思える、そういう状況がいくらでも作れる。

僕らはそこに、きちんと状況を作っていきたいと思っている。100%儲かるし、全員がwin-winの状況を作り出せると思っている。つまり、きちんと職人さんにも見学料を払い、僕らも儲かり、観光客の彼らも、本当の職人の技を見て、体験して、話を聞いて、帰っていける状況を作ってあげればいい。こんなに解を見通せているビジネス、なかなかない。

やりたいのは、決して難しいことじゃない。英語が少しでもしゃべれて、職人さんが言っていることをきちんと外国人の方に説明してあげる、職人の生の声をきちんと英語にして伝えてあげる、それさえできればすごく喜んでくれるはずなんです。職人との実際の会話が、必ず福井に対する親愛につながる、そして確実に購買にもつながっていくはずなんです。

実は、すでに動き始めている?いくつかの波。

ちなみに、実はすでにそんな動きも、少しずつ始まりつつある。福井新聞社が、こんなサイトをつくりました。福井新聞社ほんとうに大好き。サイコー。

ECHIWA : http://echiwa.jp/

英語の福井紹介サイト。こういうプラットフォームと、いろいろコラボレーションできることもたくさんあると思う。これは楽しいよ確実に。

更に、鯖江市河和田地区の椀de縁は、河和田で古くから「WWOOF」という活動を通じて、外国人を受け入れている。主のアラーキーさんは、別に英語はほとんどしゃべれないが、そのスゴいコミュ力であまたの外国人を包み込んできた猛者。

( WWOOF:http://www.wwoofjapan.com/main/index.php?lang=jp

ほかには、ドイツ・フランクフルトの展示会に招待されたTIMBER POTをつくるろくろ舎の酒井さんもこの話には興味を持ってて、もう、下地はできあがったな、ってかんじ。

きちんと体制をつくって回してあげれば、例えばairbnbでは(保健所的に)難しくとも、椀de縁のような宿泊施設があって、その宿泊のオプションとして、木地職人が、塗師が、蒔絵師が…あるいは、越前和紙や越前打刃物やその他いろいろなクラフトマンがいて、きちんとそれらを繋いであげる人たちがいて…その全員がwinwinになる状況を作っていけると思ってる。

金額的に検討すると、現実的な落とし所は少し大きめのバンを使って、3人以上集まったらツアー催行ですよ、というような感じかな。あるいは繋いであげる「人」がいなくてもそのプラットフォームがあれば、英語なんてできなくてもコミュニケーションなんていかようにだってなんとかなる。

うん、なんとでもなる!

まとめ

実は福井には世界に誇れるものづくりってものすごくたくさんある。しかし、せっかく外国人観光客が増えている、そして京都から金沢にいくって人が増えている中で、それを活かせていないのは本当にもったいないと思う。この京都-金沢ルートの中に、「福井ではクラフトなんだ、クラフトなら福井なんだ」っていうブランディング、これはどう作っていけるか。これは非常に大きいマーケットだし、かなり期待できる。ぜひこれを皆さんと一緒にやっていきたい。絶対これは成功する、超楽しそう。

ということで、一緒にやりましょう。福井クラフトツアーに興味がある方は、ぜひご一報ください。FacebookでもTwitterでも!!

では、また遊びましょう!^^

 

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ご紹介

こんにちは、森一貴です。東京でコンサル経験後に福井県に移住。教育・まちづくりの分野で活動しています。ブログでは、教育・まちづくり・生き方などについて思索を書き溜めています。ご依頼等、お気軽にお声がけ下さい。


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投稿者:

森 一貴

山形県出身、東京大学教養学部卒。コンサルティング企業にて勤務後、鯖江市ゆるい移住に参加。現在、考える力を伝えるプロジェクト「CUE」代表。