枠組みの受容と批判、その転換に関する疑問

子どもは社会に学ぶ。

これはいいことなんだ、これは悪いことなんだ、
ああいう人になるべきなんだ、あの人には近づいちゃいけないんだ、
こう考えるのが普通なんだ、こう考えるのはおかしいことなんだ。

もちろん、世の中にはいろんな社会があって、
同じ学校の同じ学年にいても、全然違うバックグラウンドを持っていることもあるのかもしれないけれど、

多くの場合、世の中の「ふつう」とやらを
子どもは社会に学んで育つ。
 

子どもと話していて、
さて、そこから先が問題だ、と最近気づいた。

子どもは、その社会から学んだことが全てである。
それ以外、とか、「自分の意見」などという世界は、
はじめは持ちあわせていないようなのである。
(あるいは、いまの教育が自分の意見を
  もたせようとしていないだけかもしれないけれど。)

それは具体的につまりどういうことかと言えば、
例えば「ゴレンジャーに紫レンジャーがいてもよくない?」と聞いても、
「いや、ゴレンジャーはゴレンジャーだから、紫レンジャーはないんだよ」
と言う。みたいな。
「与えられた枠組み」は彼らにとって、絶対のようである。
 

しかし、私たちはどこかで「転換」を必要としている、ようである。

すなわち、子ども時代は
「与えられた枠組みを内面化する」フェーズ
である。
その後、私たちの一部はどこかで
「与えられる枠組みを批判的に捉える」フェーズ
へと転換する。

これはあまりに大きな違いだ。
だって、これまでは与えられる枠組みを受け入れることしかしてなかった人が、
突然どこかで、枠組みから「はずれた」思考をし始める、
「いや、ゴレンジャーに紫がいたらそれはそれでおもしろいかもな…」
と考え始める。
その差はあまりに大きい。

では、その転換は、何をキーになされるのか?
どのようなプロセスで転換していくのか?
 

なぜこんなことが気になっているかといえば、
子どもにそういう思考をできるようになってほしいから、
という理由もあるけれど、

転換できていない大人だって、実にたくさんいるのである。

転換できた人は「一般社会のふつう」とやらとは別に、
自分の頭で考え、自分の意見を持つ。
転換できていない人は、いつまでもそのまま。
普通こうだから。先輩がこうしてるから。マニュアルではこうだから。
何らかの与えられた枠組みの中で、無思考に生きて死ぬのみである。
(それを単純に批判することはできないけれど。)
 

転換する、というのは、
それは、ただ
「枠組みからはずれるという枠組み」
を知り、内面化しただけなのか?

そうだとしたら、その「枠組みからはずれる」という枠組みは、
一体どのようなステップから成立しているのだろうか?

いつの間にか、無意識に僕は「自分の意見を持つ側」になってしまっていて、
自分自身がどのようなステップでこれができるようになったのか、
なかなか思いだしようもない。

うーん、思いついたら誰か教えてほしい!

 

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投稿者:

森 一貴

山形県出身、東京大学教養学部卒。コンサルティング企業にて勤務後、鯖江市ゆるい移住に参加。現在、考える力を伝えるプロジェクト「CUE」代表。