みんな言っていることは同じ。言っている場所はばらばら。

昔から何気なく感じていることなのだけれど、
結局、みんな言っていることはほとんど同じだ、と最近思う。
それをどの視点で考えるかにすぎないのだろうなあと。

いろんな視点で「〜すべき」はやめよう、を見てみる

例えば、僕はロジカルシンキングの視点で「こんな話」をしている。
ロジカルシンキングを日常に適用すると、人生が素敵になりますよ、と。
「こんな話」というのは、例えば

「私たちは、マニュアルや習慣といった、既存の枠組みに囚われてしまいがちです。本来マニュアルや習慣は「必要か?」「今の時代にあっているか?」等批判的に捉えることが必要です。その「批判的に考える」ための思考法が「ゼロベース思考」。ゼロベース思考とは、制約を取り払って考えようとする姿勢のことです。

ゼロベース思考を日常に適用することで、自分自身の常識を疑う視点ができます。すると、自分が考えている「こうであるべき」の大半は「一般大衆の目」に過ぎないことに気づく。それに気づけば、自分の「すべき」という枠組みを逃れ、楽になります。」
 

「こんな話」を、心理学の視点からしている人がいる。
これはアドラー心理学の例だけれども、

「アドラー心理学では、「ただ、私たちの進んでいる方向が違うだけなのだ」と考えます。
あなた自身の「〜すべきだ」という考えかたは、あなたが進む方向に対してはその通りかもしれませんが、
誰もが全く別々の方向に進んでいるのだから、
あなたの「すべき」を他人に適用するのは意味がないことです。」
 

一方、全ては「宇宙の采配」だよという話をしている人もいる。

「全ては宇宙の采配なのです。
その運命に対して「いや、でもこうするべきだ」「こうせねば」と考えて抗うことには、
意味がありません。」
 

なんてこった、と思う。
だって、俺は
「ロジカルシンキング」をもとに「〜すべきという考えかたはおかしい」と言っているのだ。
一方で、誰かが
全ては「宇宙の采配」なのだから、「〜すべきという考えかたはおかしい」。

二項対立な概念だと言い切っていいような
「ロジカル」と「宇宙の采配」。
それが、同じ内容を誰かに伝えているのである。
むちゃくちゃである。
宇宙の采配派的には「それこそ宇宙の采配です」と言えるのかもしれないが、
ロジカル派的には微妙なところだ。笑

同じことを、違う場所から

ただそれは結構おもしろいことだなあと思っていて、
世の中にはそういう
「どの分野の人もなぜか言っているようなこと」
がたくさんあるようなのである。

たぶん、世の中には
いくつかの「生きる基本の集合体」みたいなものがあるんだと思う。
その集合体の一つがこの、「〜すべき、はやめよう」みたいな話を含む集合体。

結局、その「生きる基本」は普遍的に適用しうるものだから、
ロジカルシンキングだろうと、宇宙の采配だろうと、
どんな観点からでも説明してしまえるものなのだろう。
 

ロジカルシンキングでは受け入れがたい人もいる。
ロジカルシンキング?なんか難しそう。そういう抵抗は直感的なものだから、案外強いものだ。
一方で、きちんと論理だてて説明されないと受け入れられない人もいる。
宗教や宇宙みたいな、論拠を明確にできない論理に、無意識に抵抗感を感じてしまう人。

でも、論拠が違っていようと、同じことが伝わるなら、
結局のところ、それでいいんだろうなあと思う。
論拠は反発しあっていても、それらは「うけとる側の人々」を補完しあう関係にある。

伝える側は「誰もに有用だ」と思っているからこそ、
「ロジカルシンキング」で伝えるやつが出てくるし、
「心理学」で伝えるやつが出てくるし、
「宇宙の采配」で伝えるやつが出てくるんである。
 

別にアドラーのおかげだろうが、宇宙の采配のおかげだろうが、
「〜すべき」という考えかたをしなくなって、楽になるなら、
それはそれでいいんだよね。
 

うまくできてる、、、と、言ってよいものか?笑

 

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投稿者:

森 一貴

山形県出身、東京大学教養学部卒。コンサルティング企業にて勤務後、鯖江市ゆるい移住に参加。現在、考える力を伝えるプロジェクト「CUE」代表。