衝撃的なニュース。先端教育で知られるフィンランドが、ついに科目ごとの個別教育を撤廃するとの記事。

Finland Will Become the First Country in the World to Get Rid of All School Subjects
https://brightside.me/wonder-curiosities/finland-will-become-the-first-country-in-the-world-to-get-rid-of-all-school-subjects-259910/

美しい。誰もがそうすべきだと気づいていることに、きちんと真正面から向き合い、子どものこと、子どもが社会に出たときのことを最優先に考える姿勢。

元から北欧の教育システムは先進的で、いつになったら日本はそうなっていくのだろうと思っているのだけれど、北欧の教育だけがどんどんどん先へ進んでいくね。

いま僕が考えている教育の形式も、こうした領域横断型のシステムを取り入れたいとは思っているものの、どうしても現在の日本においては塾は学校のサポートでしかなくて、「成績」という視点から逸脱する塾は難しい。もちろん僕らは僕らでやっていかなくてはいけないけれど、政府はいつになったら動いてくれるのか。

ところで、そんなプロジェクト型の「塾」を始めたいと思っています。ご興味があればぜひご連絡ください。

下記に記事を全訳しました。訳はざっくりです。




概要

フィンランドでは、16歳から全科目を撤廃し、領域横断型で現象やイベントを総合的に学ぶ教育システムを導入することを決定した。このシステムは、2020年までに完全に導入される。

全訳

フィンランドは、全ての「科目」を撤廃する世界初の国になる。

https://brightside.me/wonder-curiosities/finland-will-become-the-first-country-in-the-world-to-get-rid-of-all-school-subjects-259910/

フィンランドの教育システムは、世界最高峰だと考えられている。国際比較では、常に上位10カ国に入るほど。しかしながら、当局はその現状にまだまだ満足しておらず、教育システムの真の改革を実行することを決めた。

フィンランド政府はカリキュラムからの「科目」の撤廃を検討している。物理、数学、文学、歴史、地理といった授業が存在しなくなるのである。

ヘルシンキの教育庁長官であるMarjo Kyllonenがこの変革について語った。

「1900年代初頭には機能していた、旧態依然としたシステムに則って教育を行っている学校が存在する-しかし、教育ニーズは変化している。私たちは21世紀にフィットする何かを求めているのだ。」

個別科目の代わりとして、生徒は領域を横断した形で現象やイベントを学習することになる。例えば、第2次世界大戦は、歴史、地理、数学の観点から試験を課される。そして「カフェでの仕事(?)」のコースを受ける場合は、生徒は英語、経済、コミュニケーションスキルといった、総合的な知識を吸収することになる。

そのシステムは16歳、高校生から導入される。その基盤には、生徒は、生徒自身が考える未来への夢や能力に従い、生徒自身が学習したい事柄を選ぶべきだという考えがある。この場合では、物理や化学の全てのコースを受け切る生徒はいなくなる。代わりに彼らは「何のためにこれを知りたいのか?」に徹底的に向き合うことになるのだ。

先生と生徒の伝統的なコミュニケーションの形式も、同様に変化していく。生徒は学習机に座り、先生に指されるのにびくびくする存在ではなくなる。代わりに、生徒は問題を議論する小集団を作り、共働することになる。

このフィンランドの教育システムは集団での学習を導き、その変化は教師にもまた影響を与える。この学校改革により、異なる科目の教師間で多くの協力が必要となるだろう。ヘルシンキの約70%の教師は、発表された情報に従い、新システムに向けて既に粛々と準備を始めている。結果として、教師は向上するだろう。

この変革は、2020年には完了すると見込まれている。

この考えについてどう思いますか?私たちはあなたの意見をぜひ伺いたいと考えています。ぜひコメントを残して下さい。(全訳ここまで)