こんにちは!ハルキャンパス代表の森です。このたび、ハルキャンパスでは、年末年始にかけて坂井市竹田地区の地域おこし協力隊が手がけた、冬期休暇中の学習指導について一部コーディネートを担当しました。
今回のクラスは、1年生から6年生までが集う、10人くらいの小さなクラス。黒板って、素敵ですね!描いては消せるから、子どもたちが、なんの制限もなく、自由に絵を描ける!
異年齢クラスを、図形でつなげる「図形探し」!
さて、今回の学習指導でコーディネートしたのは「図形探し』。
「算数の授業」では、ただ教科書のなか、ノートのなかにしか出てこない「図形」。でも本当は図形って、身の回りにたくさんあるものですよね。それを、本の中だけの存在にしておくなんて、とってももったいない!身の回りにある図形の存在に気づければ、図形の勉強だって、きっと楽しくなるはず。
そこで今回は、学年の離れた生徒同士が二人ペアになり「図形探しゲーム」をしてみました。
今回は、□、◯、△、☓を教室の中から探してみよう!というミッション。見つけた数だけ、図形に応じて点が入るというしくみで、点数を競い合いました。△や☓は、教室にもちょっと少なめなので、点数を高めに設定。
はじめは異年齢のペアということで「えーこいつとなんてイヤや〜!!」とかなんとか言っていた生徒たちも、探し始めると教室に隠された図形に夢中!
「三角あった〜!!!」
どうやら、ストーブにかいてあった注意マークの三角形を見つけたようです。そう、教科書のそとにも、図形っていっぱいあるんだよね!
今回は異年齢が一緒ということで、ちょっとしたスパイスを。
「面積を計算したら、一個につき2点あげるよ〜!」
これだけで、高学年の子は、みんな勝手にどんどん面積を計算したがります。まだ円の面積を知らない五年生も、「ねえ、円の面積ってどうやって求めるの!?」
こうやって楽しそうに学んでくれたら、図形だってさぞや嬉しいことでしょう。
図形探しで気づけた、それぞれのスゴいところ。
あるチームは、一年生と六年生のチームでした。だいじょぶかな、六年生の子がどんどん進めていっちゃったら悲しいな、と思っていたら、なんと一年生の子のほうが、図形を見つけるのは得意だったよう。
六年生の子が面積を計算したり、メモをとっているあいだに、一年生の子は、椅子の足が円になっていることに気づいたり、教室の床が四角形からできていることに気づいたり…。二人のチームは、一年生の子がほとんどの図形を見つけていました。
視点が低いからでしょうか?僕たちも想定していなかった図形にたくさん気づいてくれて。私も、六年生の彼も、すごく驚いていました。
ほかにも、ゲーマーの彼は、ボリュームを操作するキーが三角形であることに気づいたり。人によっては、Aに三角形が隠れていることにも気づいたり!
なかなか無いと思っていた三角形も、きちんと視野を広げてみると、いろんなところに三角形があると気づけたようです。
こうして、お互いを認め合えるのも、異年齢チームのいいところ。
つづく学び。
図形探しは、大盛況で幕を閉じました。でも、図形探しで本当にハルキャンパスが目指したかったのは、「つづく学び」。
こうして、教科書の外を見てみる、という試みをしてあげると、学びは教科書の外に、たくさん広がっていることに気づけると思うんです。
ゲームが終わってからも、みんな「あ、こんなとこにも☓があった〜!!」なんて、私たちに報告してくれました。
教室の外を一歩出れば、おうちにだって、いろんな図形があるはず。本当はそうやって、毎日に、ずっと続いていくような気付きがある。学びは、こうして日々につながっていくものだと思うんです。
そんな気持ちの帰りみち。
「あ!!□と◯と△、一緒にみつけた〜!!!!!」
みんなも見つけられたかな!また会おうね。