ゆるい移住部屋・クリスマスイブイブパーティの一幕。

鯖江市「ゆるい移住」って結局何?(実態版)

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こんにちは、森一貴です。

結局のところ、
「ゆるい移住」ってなに?
というところをカンタンに説明している文章が見当たらないので、書きます。

ゆるい移住って結局どんな人が来てるの?

不思議な人がたくさんきています。
肩書きだけでも結構おもしろい。
・東大卒元コンサル(私です)
・元プロ野球選手
・元IT系企業の社長+個人事業主+サラリーマン
・元パティシエの現ライター
など、合計17人。
なにせゆるいので、1週間だけ来るとか、1ヶ月だけ来るとか、
そういうことも可能です。
そのため、今現在は男子部屋に4,5人、女子部屋に2,3人という状態です。

 
そんな移住メンバーですが、ひとつだけ共通点があって。
それは、私が一番おもしろいと思っていることなのだけど、
10月のはじめの時点で「移住する気があった人は誰もいなかった」ということです。

誰も「鯖江市を体験しに」きている人なんていなかったのです。
「ゆるい移住」であれば、全然鯖江市でなくてもよかった。
私たちが惹かれたのは、「ゆるい」というキーワードだけ。

マスコミは「移住施策」のひとつとしてゆるい移住を見ているようなのだけど、
ゆるい移住は、「移住」の文脈上にないんだなあ、と思うのです。
もし何かと並べるとすれば、「ゆるい移住」は、転職活動とか、生き方の模索とか、
そちらと並べられた方が私としてはしっくりくる気がします。

つまり、ゆるい移住は、
五城目にいく?隠岐島にいく?鯖江市にいく?という、移住候補のひとつ、じゃない。
大企業に転職する?起業する?就農する?大学院にいく?ゆるい移住に参加する?
きっと、こちらの方が近い。
どう生きていくかの選択肢のなかの「ゆるい移住に参加してみる」なのだろう、と思います。

ゆるい移住って、みんな何してるの?

好きに生きています。各自が、生きたいように生きています。
何もなければ1日中寝ている人もいれば、
収穫手伝いや炭焼きの手伝いに行く人もいれば、
子どもたちにプログラミングを教えに行っている人もいれば、
私は鯖江市のデザイン事務所・TSUGIでウェブサイトの作成をしたりしています。
大人気ブロガーこと江戸しおりは、
まるでそれが仕事かのように、毎日無数のイベントをこなしています。

 
でもほんとは、何をしてるの?、っていう質問自体が、きっとすこし変なんですよね。
みなさんも、「普段なにしているの?」って聞かれたら困ると思うんです。
「平日はふつうに仕事いってて、休日はまあ、、いろいろ、、、」ってなるじゃないですか。
それと全く同じように、私たちも「ふつうに」住んでいます。

ただ、私たちはなんというか、ソトとウチの二つの状態をふらふらしているので、
たまには、
「なんで団地には自転車の空気入れがないんだ」とか、
「まちづくりイベントとかやっているけど、俺は全然行きたくないし、
 ゆるい移住やってなかったら全然情報入ってこないよなコレ」とか、
「俺たちって人からもらったもので生きているけど、
 これで新しい生活を成り立たせることってできないかなあ。」とか、
なんとなくふわふわとおもしろそうな話をしたり、しなかったりしています。

とはいえ、わりと仕事がない人も多いのですが、なんだか田舎だからでしょうか、
お米や、白菜や、大根や、イノシシの肉をもらったりして、
すごく低いコストで生活を続けています。

その内訳については、シェアメイトのブログが参考になります。
・4万円生活!!|F県S市のゆるいアレ。 http://yurui.rhiz.jp/2015/12/003831.html

ゆるい移住部屋からのある朝
ゆるい移住部屋からのある朝

ゆるい移住って、何が起こってるの?

それぞれが勝手に広げていくので、
勝手にどんどん、人間関係が広がっていっています。
経費削減、を目的としたシェアハウスだったのだろうけれど、
結果的に、シェアハウスだからこその人がつながるおもしろみがある、と強く感じています。

具体的に何が起きているかといえば、
あまりに広がりにとりとめがなくて、うまく言葉にできないのだけど。
例えば、今お世話になっているTSUGIの新山さんが、私のブログをシェアしてくれて、
それを読んだ人が私のブログからゆるい移住を知り、
男子部屋で始めたオープン団地のFBを見てくれて、空き家を探していることを知り、
「私が持っている空き家があるんですが、見に来ませんか?」
みたいなことがありました。

 
そんなふうな、ぞわぞわ、ワクワクするような広がりが、
たくさん転がっている。
それが結果的に何をもたらすかはまだまだわからないのだけど、
とりあえず、なんとなく楽しい状態にはなっているような気がします。

ゆるい移住は、これからどうなっていくの?

わかりません。
はじめ、3月末になったら帰るよ、といっていた移住メンバーが、
実は徐々に鯖江に集まりだしています。
そして、徐々にこれまでの生活をやめつつある。

私も、4月以降に勤める予定だった会社の内定を辞退させていただき、
もう少し、鯖江にいるつもりでいます。

それがどういうことなのか、なんで鯖江にいることに決めたのか、
実はまだ、いまいち言語化できていません。
今のところ言葉にできるのは、だんだん「なじんできた」ということだけ。

マスコミからは「どうして鯖江に住むことに決めたんですか?」とよく聞かれます。
でも、鯖江の景色が綺麗とか、ごはんがうまいとか、イベントがあるとか、そういうことは実はどうでもいいのです。
買い物だって、中心商店街には行かずに、国道沿いの安いスーパーで買っています。
なぜなら、私たちは「普通に住んでいる」からです。それが住むということなんだろうと思います。
鯖江ってどんな街?ってきかれても、いや、別に普通の地方都市だよ、としか答えられません。

じゃあ、なんで住むことに決めたのかと言われれば、
しいて言うなら、10月のあたまと違って、今は「ここにいることに違和感がない」。
移住するときに大事なことって、本当はただ、それだけなんじゃないでしょうか。

 
いま、私たちはまさに新しい生き方、みたいなものに、少しだけ触れている気がしています。
それが実際、うまくいくかどうか、続くのかどうか、
そんなことは全くわからないのだけど。

でも、なんとなくおもしろくなっていく予感がいまはあります。
なんとなく、心のどこかに、あーゆるい移住ってやつらがいたなあ、
と覚えておいていただけたら嬉しいです。

おねがい

私たち移住メンバーは、4月以降の住む場所を探しています。
5,6人ほどのメンバーで、シェアハウスを継続する予定です。
ほんとうはご恩もあり、鯖江市がいいなあ、と思っていますが、
鯖江市・福井市・越前市あたりを中心に探しているところです。

空き家等、なにか情報を持っている方がいらっしゃったら、ご連絡いただけると嬉しいです。
とりあえず、家賃を低くおさえられて、広い家、条件はこれだけです。
場合によっては、空き家の購入も検討しています。

>男子部屋・オープン団地の連絡先
FB https://www.facebook.com/opendanchi/
Twitter https://twitter.com/open_danchi

>森個人の連絡先
FB https://www.facebook.com/kazuki.mori.777
Twitter https://twitter.com/moririful

>ゆるい移住ブログ
http://yurui-iju.net/

その他、一緒に飲みたいとか、なにやら人手が必要だとか、お手伝いを頼みたいとか、
家庭教師してほしいとか、サイト作成してほしいとか、お悩みを聞いてほしいとか、
なんでもご連絡お待ちしています。

このブログがまた、何か新しいワクワクを連れて来てくれたらいいなあ、と願っています。

 
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ご紹介

こんにちは、森一貴です。東京でコンサル経験後に福井県に移住。教育・まちづくりの分野で活動しています。ブログでは、教育・まちづくり・生き方などについて思索を書き溜めています。ご依頼等、お気軽にお声がけ下さい。


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■まちづくり:イベント・講座の実行支援や自主企画に取り組んでます
移住者として鯖江市「ゆるい移住」に参加し、現在は鯖江市の職人工房開放イベント「RENEW」の企画・実行支援を手がけています。他にもいくつか、新しい取り組みを形にすべく活動しています。

■ブログ:教育・まちづくり・生き方を中心に、ブログを書いてます。
主な記事は以下。
やりたいことなんかないけど、しあわせでいたい人の話」
東大でまちづくりを学んだけれど「まちづくり」が嫌いな私の思う「まちづくりの違和感」

将来に悩むみなさんへ

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投稿者:

森 一貴

山形県出身、東京大学教養学部卒。コンサルティング企業にて勤務後、鯖江市ゆるい移住に参加。現在、考える力を伝えるプロジェクト「CUE」代表。